今日も志望校の選択について考えてみたいと思います。
高校受験です。
今回の視点は、
大学附属校 VS 進学校
という、クラシックな視点です。
ちなみに、進学校というのは、高1・2・3で卒業、基本的には大学受験をすることを前提で進む学校のことをここでは意味しています。
ですので、公立高校もこのカテゴリーで考えます。
まず、大学附属校に行きたいということは、
大学受験は基本的にはしない
ということだと思います。
例えば、慶應義塾高校に行って、そのまま慶應義塾大学に行きたい。あるいは、明治大学明治に行って、卒業後は明治大学に行きたい。
高校・大学の7年間(留年しなければ)を、慶応なり早稲田なり同志社なりで過ごすということを希望しているということになるはずです。
非常に明快、分かりやすい進路希望です。
「大学受験をしたくない」という後ろ向きな理由ともとれますが、大学受験がないからこそ、高校時代にできることもあるので、必ずしも後ろ向きな選択だとは思いません。
附属高の中には、20~30%の卒業生は他大学に進学するという学校もあります。
例えば、国立大を受験するなら、系列大の推薦資格を保持したまま受験ができる、あるいは、系列大にない学部を受験する場合は推薦資格を保持したまま他大学を受験できるというような制度です。これも、別に変な制度だとは思いませんし、3年間で希望が変われば、その制度を利用しつつ他大学の受験をすることは良いことだと思います。
が、時々、
中央大学杉並に行って、早稲田大学を目指したい
というようなことを耳にすることがあります。
え!???
今は、「早稲田を口にするのはおこがましい、でも早稲田には行きたい」ということなのですが、めっちゃ変です。
早稲田大学に行きたいなら、早稲田の附属・系属校を受けるべきです。
今は中央大杉並が第一志望だけど、行きたい大学は早稲田というのは、全く理屈があっていません。
それに、中央大杉並に失礼だろ! と思います。簡単じゃないし。
だから、男子なら、早大本庄、早稲田実業、早大学院と受けるべきだし、どうしても早稲田に行きたい、でも今は早大本庄などは心配というなら、早稲田佐賀を受ける、早稲田渋谷シンガポールを受けるという選択肢を検討するほうが理にかなっていると思います。
あ、我々は海外塾なので、海外生の受験について話していますので、ご了承ください。
また、どうしても中大杉並が気になるのなら、中大杉並を帰国生入試で受ける、で、2月は早大本庄、早稲田実業、(早大学院)と並べるべきでしょう。
それでも心配なら、大学受験で早稲田受験の希望が叶う進学校を受験しておくというのがスジだと思うわけです。
まあ、生徒が言うならまだしも、もしわれわれのような塾の先生が、中央大学杉並に行って、早稲田大学を目指したい、「お!それいいね!」みたいなことを言っていたら、そんなのプロじゃねえだろ!と思ったほうがいいです。
あるいは、「いいね」とは言わなくとも、そのまま、その路線で進めるのも同じです。絶対ヘン。
この話だけで、長くなってしまった。。。
なので、進学校の受験については、次回に。
あと、附属高について、もうちょっと言いたいこともあるので、それも。
ロジックが破綻している受験校選択は、結構な確率でうまくいかないと思ったほうがいいですよ。
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