2025年度入試が本格的にスタートしました。
中学入試、高校入試、大学入試、どの受験生も頑張ってほしいです。
海外にいると、高校受験をしないという選択肢があります。
帰国時期と受験時期が重ならなければ、そのまま海外に残り続けるという選択です。
高校受験はせずに、大学受験を目指す。
それは海外生にとって魅力的な選択肢の一つです。
でも、
「⚪︎⚪︎高校しか受けません」
という選択をすることも理論上可能です。そのような選択肢が取れる生徒の場合、受験しても、落ちたら残れば良いということだと思います。日本人学校生ならインターに、インター生ならそのままインターに在籍というような感じです。
だから、
「⚪︎⚪︎高校しか受けません」
というロジックが成り立つわけです。
そして、
「セーフティーネットもあるし、挑戦してみるか!」
という流れになっていくというわけです。
この流れについて、みなさんはどう思われるでしょうか?
自分は、全く良くないと思っています。
理由はいくつかあります。
まず、本気で⚪︎⚪︎高校を目指しているなら、合格する最善の方法・状況を模索するはずです。
合格するための最善の状況、もちろん人によって違う部分はあると思いますが、ピークを⚪︎⚪︎高校を受験する時に持っていくということに異論はないと思います。
ピークを作るためには、当然過程が必要です。
⚪︎⚪︎高校受験の前に、一度も本気の勝負をせずに、果たしてベストの状態を作ることはできるのでしょうか?
この場合の、本気の勝負というのは、
「合否が出る入試を経験した」
という状況です。
試合経験を積まずに、チャンピオンシップに挑戦するスポーツ選手はいません。
入試も同じと考えるのは理に叶わないことではないはずです。
ですので、「落ちたら残るので、⚪︎⚪︎高校しか受けない」というのは、本気の受験であると思えないからです。
ただ、受験の経験のないご家庭が、このように考えてしまうのは珍しいことではありませんし、家族が離れて暮らすことになる選択をできれば避けたいという気持ちが入り混じるのは理解できます。
が、受験生を預かる我々から提案することがあってはならないし、しっかりとご家庭に得策ではない旨を説明するべきだと思っています。それでも強行するのであれば、ご家庭にも覚悟を持って臨んでもらうしかありません。
また、もし不合格になった場合、理屈ではインターに残るあるいはインターに行けば良いということになりますが、不合格という経験しか残らない受験って本当に良いのでしょうか?
また、日本人学校生の場合、インターに行けば良いと言っても、まず本当にインターに合格するのかどうかも分からないですし、その受験生にとって劇的な環境変化が良いのかも分かりません。
進路指導する立場からすると、不合格になり、そのまま残るとなった時のことまで想像して受験生と向き合うべきだと思います。
これは、いわゆる「おさえの受験校」の話をする時も同じです。
「行く可能性がないから受験しない」
という理由でチャレンジ校ばかり受験校に上がってくることがあります。
もちろん、「行っても良い」と思う学校をなるべく選択すべきですが、もし第一志望合格にとってベストな選択という判断があれば、「行かないかもしれない学校」を受験することは全く変ではありません。
最近は海外にいながらオンライン受験できる学校も少なからずあります。
このような恵まれた機会は積極的に検討してみるべきだと思いますし、オンラインとはいえ、真剣勝負した経験、あるいはそこで得た合格体験は、その後の入試に間違いなくプラスの影響をもたらします。
特にヨーロッパの場合は、気軽に日本と行き来できないので、オンラインやロンドン会場などの海外入試も含めて考えてみるべきだと思います。
優先順位の高い学校の受験前に「おさえ校の受験」ではなく、早目に日本に帰って、かわりに模擬テストを日本の会場で受ければ良いというような提案をされたと聞いたことがあります。
マジっすか!?
もし模擬テスト後の最初の受験校に不合格だったらどうするつもりなのでしょうか?言うまでもなく、模擬テストでは合格体験を得ることはできませんし、仮に成績が良かっても、おさえの機能を果たすことはありません。
不合格の想定なんてしたくはないですが、仮にダメだった場合も含めて、トータルでベストの受験ができるようにアドバイスするのが本筋であるはずです。
受験校の組み立てを考える時、ぜひ参考にして頂ければと思います。
お問い合わせはコチラからどうぞ!
↓
http://www.epis-edu.com/contact/
E-mail: frankfurt@epis-edu.com
TEL: 069-3302-0436
情報の書き込みはネチケットを守ってご利用下さい。
*個人情報を流出させたりプライバシーを侵害したりした場合、名誉毀損罪など犯罪の他民事訴訟にも訴えられる事があります。
コメント:この投稿は、コメント追加が許可されていません。