◾️多岐にわたる大学入試制度は、海外生にとってメリットか?
インターナショナルスクール(インター)の在籍歴が浅く、英語力が相対的な不利(ディスアドバンテージ)となる受験生にとって、近年増加傾向にある総合型選抜などの入試制度は、メリットとなるのでしょうか、それともデメリットとなるのでしょうか。
例えば、IB校(国際バカロレア認定校)に通っていても、IBスコアを最大の武器として入試に臨むというシナリオを描きにくい場合があります。また、TOEFLなどの英語資格試験で、英語圏に長年暮らしてきた受験生と同じ土俵で競い合うというのも、現実的には難しいかもしれません。
しかし、大学入試は確実に訪れる未来であり、突破口を見出さなければならないのは間違いありません。
このような状況で、私たちは大学受験をどのように捉え、どの方向性で準備を進めるべきでしょうか。
◾️理想と現実のギャップを埋める
まず、理想的なアプローチは、「正面突破」を目指し、ストイックに英語力や学力を鍛えることです。真正面から課題に向き合い、努力することが理想であることは言うまでもありません。しかし、誰もがこの選択肢を選び、かつ成功できるかというと、残念ながらそうではないのが現実です。
入試までの残された時間、現時点での基礎学力、そもそもモチベーションを維持できるかなど、様々な要素が複雑に絡み合います。
結果として、TOEFLのスコアが60~70あたりでの出願となったり、IBDP(ディプロマ・プログラム)を修了せずに卒業することになったりと、受験のタイミングでの条件は一人ひとり大きく異なります。
◾️多様な入試制度は「機会の増加」
その際、帰国生入試に加えて、出願しやすい入試制度が複数存在することは、受験生にとって大きな恩恵となります。
調べてみると分かると思いますが、一つの目標ラインとなるGMARCHレベル以上の大学であっても、かなり多岐にわたる入試制度(総合型選抜、学校推薦型選抜など)が存在します。ゆえに、少なくとも大学入試の門戸は「狭き門」にはなっていないのが現実です。
入試制度の「良し悪し」の議論は一旦置いておくとして、無理のない出願が可能になることで、合格を得る機会が増えるのは確かです。この機会が増えるという点において、入試制度が多岐に渡る傾向は、海外生にとって間違いなくメリットと言えるでしょう。
◾️本質的な目標:実力アップと「やり切る努力」
本来あるべき姿としては、置かれた環境にかかわらず、とことん実力をブラッシュアップしていくのが理想です。
実際、英語環境のバックグラウンドがゼロであっても、高校1年生から二年間真剣に英語に向き合えば、TOEFLで100を超えるスコアを出すことは十分に可能です。また、IBDPを高得点で修了することも、決してレアなケースではありません。
せっかく海外でチャレンジングな環境にいるのなら、ぜひ課題に真正面から対峙してほしいというのが本音です。
戦略的に出願することは大切ですが、実力があれば、どの入試制度においても出願できるわけですから、本筋は実力をつけることに尽きます。
海外からの大学入試の状況は年々変化しています。
しかし、本当に行きたい大学を「自らの意思」で選択するためには、やはり「やり切る努力」を重ねることが重要です。
どのような条件で入試に挑むかは、あくまで努力の結果であり、そこまでのプロセスこそが最も重要なのだと思います。
いずれにせよ、早めに準備を始めることが大きなアドバンテージを生むことは間違いありません。
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